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2013/02/08

日本に暦法を教えた通信使が瓊瑶世界で茶の湯を嗜む

毎日新聞神奈川版2013年02月04日付けの記事に、朝鮮通信使に言及したコラムを見つけたので突っ込んでみたい。

『支局長だより』というタイトルで、毎日新聞の各地の支局長が持ち回りでエッセイを書いているようだが、今回執筆を担当したのは横浜支局長で、地元の韓国総領事との交流について綴っている。

それによると、朝鮮通信使の宿泊所として利用された横浜市清水寺の正門には、通信使が揮毫した扁額が掲げてあり、「瓊瑶(けいよう)世界」と綴られているそうである。

「瓊瑶」とは玉のことらしいのだが、玉を意味する漢字が2つ重なっているせいか、横浜の韓国総領事氏はその意味を「二つの玉は互いに光を照らしあって、さらにその輝きが増すという意味」と解釈している。

どうやら日韓関係を暗喩しているらしいのだが、日韓を二つの玉に喩えるには少々違和感がないだろうか。

確かにアジア唯一の先進国日本は「玉」かもしれないが、韓国は南北に真っ二つに割れた石礫じゃあないのか、そんな意地悪な突っ込みも入れてみたくなる。

また「瓊瑶世界」と揮毫した通信使について"第5回朝鮮通信使(1643年)の一員で、日本の学者に暦法などを教えたとされる" と書いてあるが、これにもかなりの違和感がある。

日本には通信使の時代より遥か以前から暦法が存在しているのに、なぜわざわざ改めて朝鮮通信使から教わらなくてはならないのか。

疑問に思って調べてみると、中国にはない朝鮮独特の暦法を伝えたと書かれている資料があるようで、おそらくそれのことを言っているらしいのだが、このような記述では不十分だ。

まるで暦法を知らない日本人に、朝鮮通信使が初めてそれを教えたように誤読する人間もいるのではないか。わざとそのような誤読を誘っているような怪しい記述ですらある。考え過ぎだと言われそうだが、毎日新聞には様々な前科があるので油断は出来ない。

さらに資料を漁ってみると、他にも様々なことを伝えたとする文献を数種発見したが、どれも韓国側の主張であるため信用するに値しない。この支局長も、領事から聞いた話をそのまま垂れ流しているだけなのではなかろうか。

またエッセイの最後の方にも気になる一文があって、"総領事館の中にはこのほど、新たな茶室ができた" そうである。茶室があるということは、韓国領事館の中で茶の湯でも催されているのだろうか。

領事の細君か何かが、高麗茶道とかいう滑稽なパクリ茶道を実演しながら「茶道の起源は韓国ニダー」などと息を吐くように嘘を吐き、横浜支局長が「ははあ、そうなんですか。すごですねー」などと何の疑問も持たず相槌を打っている場面を想像してしまった。

もっとも韓国には、中国の茶礼を元にした茶道の流派もあって、そちらの方は日本の茶道とは似ていない上に起源捏造とも無関係なので許せるのだが、はたして横浜領事館で演じられているのはどちらの流派の茶道なのたろうか。

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