岡山県に本拠を置く山陽新聞のWeb版に少し気になる記事を発見した。
タイトルは "「海の道」世界遺産登録を 瀬戸内で朝鮮通信使シンポ" というもので、朝鮮通信使の寄港地などが点在する瀬戸内海に面した各都市の関係者が岡山県牛窓町に集まり、通信使関連の史跡や祭事などを一括して世界遺産に登録しようという趣旨のシンポジウムを開いたというのだが、登録についてはかなり難しいような気がするので、そのことを少し書いてみたい。
例えば先日確定した平泉の世界遺産登録にしても、一回目の申請の際には何だかんだと文句を言われて認めてもらえず、今回の再挑戦に際してもいくつかの史跡を除外させられた上で漸くの登録となったらしい。かなり厳しい審査が伴うものであるようだ。
それを考えると、現在の朝鮮通信使の歴史的評価――先進文化の伝播者だの、日本に多大な影響を及ぼしただの、善隣友好の象徴だ――などは主に韓国側による異常な過大評価の産物であり、それを日本側が(偽善やコトナカレ主義や商売上の都合などで)追認しているに過ぎないことも、ユネスコに見抜かれてしまうのではなかろうか。
そして、それらの虚名なくして朝鮮通信使などというものは、将軍家が自らの権威を全国諸侯に誇示するために時々朝鮮から朝貢使節を連れてきて街道沿いを歩かせた、といったような大して歴史的意義もない出来事になってしまうわけで、これではとても登録などおぼつかない気がするのだが、いかがなものだろうか。
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