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2014/06/22

ZAKZAKが朝鮮通信使の過大評価を批判

夕刊紙系のニュースサイト「ZAKZAK」が朝鮮通信使について言及しているので紹介したい。

八幡和郎という評論家が書いた【日韓の深層】という連載で、最近流行りの韓国批判の記事なのだが、著者本人が「親韓派」を自称しているだけに、批判が生温くて爽快感に欠ける。

それはともかく、今回注目したのは以下の部分である。

"それから、江戸時代の日朝関係への間違ったとらえ方も、困りものだ。

李王朝から将軍交代の祝賀に訪れていた朝鮮通信使は「ある種の朝貢使節」というのが、日本側の認識である。「対等の関係だった」という指摘は、近代日本の外交をそれと対比して貶めるための虚構だし、何十年に一度の一方的遣使だけの交流が、平和で実りある善隣友好関係というのは笑止千万だ。

皇室や近代日本を貶めたい勢力は、思わぬ所に地雷を埋め込んでくるので警戒したいものだ。"

特に赤で示した部分は至言である。嬉々として通信使行列などをやりたがる自治体関係者や、それを伝える報道関係者は、この言葉をよく胆に銘じろと言っておきたい。

ただしかし、文中にある

"「対等の関係だった」という指摘は、近代日本の外交をそれと対比して貶めるための虚構"

という部分は初めて聞いた解釈だが、まったくピンと来ない。そもそも韓国側は「対等」どころか通信使の方が「上位」だったと考えている。

韓国の教科書には「江戸時代の日本に先進の文物を教えてあげた」と書いてあるくらいで、「朝鮮通信使は未開な日本民族を教化するために派遣されたインテリ集団であり、日本人たちは崇め奉って大歓迎したのだ」などと妄想している馬鹿が韓国では多数派なのだ。

韓国側はそのことを唯々誇示したいだけであり、「近代日本の外交を貶める」などいう深謀遠慮があるわけではないだろう。

以上はほんの一例で、どうもこの【日韓の深層】という連載には突っ込みたくなる箇所が多すぎる。韓国批判に見せかけた擁韓記事ではないかという疑いすら感じてしまう。

しかし、これまで通信使関連のイベントを批判的に論じていたのは、個人ブログやチャンネル桜くらいなもので、ZAKZAKのようなメジャーなサイトが"笑止千万"とまで言い放ったのは、それなりに画期的な出来事だったと言えそうだ。

ソース:http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140601/frn1406010830003-n1.htm

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