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2011/11/13

通信使が途絶えて200周年を記念する

今回は11月7日の朝日新聞長崎県版の記事を弄ってみたい。

なんでも今年は最後の通信使が朝鮮からやって来て200年目に当たるそうで、彼らに縁のある地域の関係者が対馬に集まって記念の大会を開いたそうだ。

最初の通信使の来日から200年目を記念するならともかく、「最後の到来から200年目」とはこれいかに。それって記念するようなことなのかと突っ込みたくなってしまう。

それはともかく、例によって顎足付きで招待された韓国人たちを交えた通信使パレードも行われ、最後に国書交換式なるものの"再現 "があり、朝鮮通信使の派遣を"世界に誇れる史実" などと礼賛するメッセージを国書に見立てて交換したそうである。

ついでに将軍に贈る貢物の献呈式も再現したらどうかと皮肉のひとつも言いたいところだ。

彼らが行っているのは「世界に誇れる善隣友好使節」という空想物語の上演であって、「朝貢使節の派遣」という史実を再現してはいないのである。


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